花粉症はすでに日本国民病と言われるほどに、たくさんの患者数がいます。
毎年季節の変わり目には日常生活に支障が出るほど不快な症状に悩まされる方が続出しているのですが、何と健保連(健康保険組合連合会)がこの度衝撃の提言をまとめました。
その内容は、「花粉症薬を一部保険適用外とする」というものです。
現在医療機関で処方されている花粉症薬は健康保険が適用され、自己負担は3割です。しかしそれを、10割負担にしよう、といっているのですね。
保険適用外を求められるのは、一般の市販薬と同じ効能があるものについて、です。つまり重篤な花粉症患者(年中症状に悩まされ、きつい薬で抑えている)は市販薬と同じ効能程度の薬では効きませんので、これまで通り3割負担で薬を買えます。
しかし、春だけは花粉症で医者にいく、という患者さんは10割負担になってしまう可能性が高くなります。
花粉症薬を保険適用外にする理由は?
日本は長い不況に悩まされている上、類をみないほどの少子高齢社会となっています。
年配者は不調になることが当然多いので、病院をよく使います。薬も大量に出されます。そのため、保険財政が危機的状況に陥っているのです。
保険料をおさめる若い世代が減少し、薬を使いまくっている高齢者が増えていること、花粉症は他の病気の薬と比べて一定の需要があるため、医療費削減の効果が大きいことを、健保連は理由として挙げています。
実施されれば年間で最大600億円程度の医療費削減効果がある、と試算が出ています。
ネットの声はどんなのがある?
このニュースが発表されて以来、インターネット上では様々な意見が溢れています。一部紹介しましょう。
「毎日使うのに薬局で買うとか、破産する!」
「薬を保険で買えないようにする前に国が植えまくった杉を何とかしろ!」
このような悲壮感、そして怒りがあふれたコメントが多いです。しかし一方では、賛成という声もあります。
「日本人は保険に頼りすぎている。薬も飲み切らずに捨てる人が多いから、いいと思う。これで保険のありがたみを知ってほしい」
「市販薬と効能が同じなら、確かに病院じゃなくて薬局で買えや、と思うわね。財政もよくなる上に、病院がすくよ」
医師たちはどんな反応を?
医療現場の医師たちは、市販薬と効能が同じ薬を保険適用外にすることは賛成だが、花粉症薬を対象とするのは反対、と述べています。
その理由は以下のようになっています。
対象は花粉症薬だけではない!?
今回のニュースに「自分は花粉症じゃないから関係ないわー」と涼しい顔をしている人もいるとは思いますが、そうそう傍観者を決め込んでもいられません。
というのは、健保連はこのことに関連し、風邪薬やシップ、ビタミン剤やうがい薬など市販の薬で代用できるものすべて保険適用から外すことの試算を出しているからです。
このニュースについては、これからも国民全員でしっかりと話しあいが必要になってくるでしょう。
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