2019年7月21日、参院選の投開票が行われ「れいわ新選組」を率いた山本太郎の落選が決定。
しかし、落選という言葉とは裏腹に参院選後も山本太郎の言動を世間が注目しています。今回は参院選での山本太郎が率いたれいわ新選組の動きと「衆議院参戦発言」について紹介していきます。
山本太郎に当選する気持ちはあったのか?
#れいわが始まる
山本太郎 街頭記者会見
8月1日(木)19時〜
東京・新宿駅西口小田急デパート前ご家族、お友達お誘い合わせの上、ぜひお越しください。
遠方の方は、近くにお住まいのお知り合いへ広めてください!※ボランティアでお手伝い下さる方は、18時に現地へお集まりください。 pic.twitter.com/uNWUClSUnr
— れいわ新選組 (@reiwashinsen) July 24, 2019
今回の参院選、山本太郎氏は自らを比例3位にし、比例で優先して当選できる「特定枠」の1位、2位に難病患者の舩後靖彦氏と重度障がい者の木村英子氏の2名を擁立。山本太郎氏が当選したいのなら、自らを特定枠へ擁立する、もしくは東京選挙区から出れば済む話でした。
山本太郎氏は、自ら最も当選しにくい立ち位置で立候補したと言っても良いでしょう。その結果、山本太郎氏は落選。選挙結果の速報が流れると、ネット上でも落選を喜ぶかのような声も上がりましたが、「当選できたのに、当選しにいかなかった。」という山本太郎氏の行動に疑問を持つ人も多かったようです。
衆院選参戦に向けて、山本太郎が掴んだ3つのモノ
山本太郎氏個人ではなく「れいわ新選組」としては、2議席を獲得した今回の参院選。実は山本太郎氏が比例3位という位置で立候補したことによって、「落選」という結果になりつつも山本太郎氏、そしてれいわ新選組は3つのモノを掴んでいたのです。
1.重度障がい者の国会議員という話題性
「やさしい国会」というタイトルに違和感がある。そもそも、憲法44条では「両議院の議員の資格は・・・社会的身分によって差別してはならない」と明記されている。重度の障がい者であってもその議員が全国民の代表として活動できる環境を整えるのが国会の法的な義務だ。https://t.co/BO3OINFSYp
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) July 24, 2019
れいわ新選組で2議席を獲得した舩後靖彦氏の木村英子氏の話題性は、非常に高いでしょう。実際に重度障がいを持つ方が国会議員になったことを「画期的だ!」と評価する一方で「激務や審議に耐えられるのか?」といったバッシングの声も上がっています。
いずれにしろ、当選したからには国会としても重度障がい者でも活動できる環境作りをしなければいけません。実際に25日午前に開かれた三銀運営委員会の理事会では、国会内のバリアフリー化に向けた協議が進められ、少しずつ変化が生まれています。
2.議員ではないのに目立つ存在
いくら国会内のバリアフリー化が進んでも、重度障がい者が国会に参加するには介助が必要となります。そこで、今回は落選した山本太郎氏が介助する形で登院するという選択肢が浮かんできます。
前議員バッジを持つ山本太郎氏は、当院の際に面倒な手続きを必要としません。国会内で舩後靖彦氏や木村英子氏への取材があれば、山本太郎氏が取材に対応することで人々の目に触れる機会は今まで以上に増えるでしょう。
山本太郎氏は今回の選挙で「落選」しているにも関わらず、当選している国会議員よりも桁違いの知名度になる可能性があるのです。
3.政党としての基盤
日本で「政党」と呼ばれるためには、次のいずれかの条件(政党要件)を満たす必要があります。
- 国会議員5人以上
- 直近の国政選挙の選挙区か比例区で2%以上の得票
れいわ新選組は、参院選で得票率2%以上を上回ったため、政党要件を満たしたことになります。そして、25日にれいわ新選組は政党としての届け出を出しました。
これにより、れいわ新選組は政党の活動資金となる政党交付金を受け取れるようになり、れっきとした政党として活動ができるわけですね。さらに、山本太郎氏は21日時点で寄付金は4億円を超えているとも発表。
山本太郎氏は、着々と話題性を集め、政党としての基盤を固めることで、迫りくる衆議院選挙での勝算を着実に高めているのです。
まとめ
今回の参院選での山本太郎氏率いるれいわ新選組の動き、そして山本太郎氏の衆議院参戦発言は、賛否両論を巻き起こしています。
何が正しくて何が間違いなのか、その判断は個人に任せるとして、ひとつ言えるのは今回の話題が非常に熱を持っているということでしょう。
今後の山本太郎氏の動きから目が離せませんね。
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